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物語編

第三章 第十五話 概念編

第三章     三苦
第十五回 味著 の裏に 過患

 

味著は、煩悩を持って、楽しく味わうこと
過患とは、煩悩を以って、苦しく患らうこと
味著は、欲の善い面であり、良くが表れていて
過患とは、欲の悪い面であり、飽くが現れている

 

苦苦とは、創造に関する、苦の本質であり
楽が生まれていると、苦も産まれていること
即ち、良くを望むから、必ず、飽くに臨むこと
飽くことを、良いとすることは、苦の本質である

 

行苦とは、維持に関する、苦の本質であり
苦が表われていると、楽が現れてこないこと
即ち、良くを望んでも、必ず、良くに臨めない
良いことが、良くならないのは、苦の本質である

 

壊苦とは、破壊に関する、苦の本質であり
楽が消えていくとき、苦が現われてくること
即ち、良くに臨んでも、必ず、飽くを望むこと
良いことに、飽いてしまうのは、苦の本質である

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