物語編
第三章 第十六話 概念編
第三章 苦集滅道
第十六回 生起 の裏に 滅尽
生起は、因縁が揃って、果報が現れること
滅尽とは、因縁を越えて、果報が消えること
因縁の因は、内に隠される、原因のことであり
因縁の縁とは、外に現われる、条件のことである
生起とは、原因と条件の、両方が揃うこと
原因が在り、条件が有ると、結果が現われる
たとえ、原因が在ろうと、条件が揃わないなら
何時になろうと、内に限られて、外に表われない
滅尽とは、原因と条件の、原因を滅すこと
条件が有り、原因が無いと、結果は現れない
たとえ、条件が有ろうと、原因が揃わないなら
何処にいようと、外に限られて、内に表われない
苦諦は、楽が生れると、苦が埋まれること
集諦とは、楽が消えると、苦が現われること
滅諦は、楽が滅するときに、苦も滅されること
道諦とは、楽を諦めるときに、苦も諦らめること