物語編
第三章 第二一話 概念編
第三章 非善非悪
第二一回 善 の裏に 徳
欲は、善と悪が分かれる、二元の源のこと
徳とは、善と悪が合わさる、一元の源のこと
善は、自我が善いと見る、徳を溶いた形であり
徳とは、自然が良いと見る、欲を解いた型である
徳が小さいほど、受け容れるものが少なく
狭い条件で解して、善か悪か決めやすくなる
自我の善に捕われて、思いのままに突き詰めて
善しか言えない、悪しか言えない、不自然になる
徳が大きいほど、受け容れるものが多くて
広い条件を介して、善か悪か決めにくくなる
自我の善に囚われず、在りのままに受け容れて
善とも言えない、悪とも言えない、自然体になる
非善非悪は、善に誘われて、徳に導かれる
良くを究めていると、解くに極められること
善の段は、善と悪に解して、解りやすく捕えて
徳の階では、善と悪を解いて、在りのまま捉える