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物語編

第三章 第三四話 概念編

第三章     菩薩乗
第三四回 羅漢 の裏に 菩薩

 

羅漢は、小乗を修めて、菩薩に向かうもの
菩薩とは、大乗を修めて、仏陀に向かうもの
羅漢は、独覚や声聞を修め、解脱に向かうもの
菩薩とは、智慧や功徳を修め、済度に向かうもの

 

独覚乗は、自灯明であり、己に寄る乗り物
独覚乗では、他に依らずに、己に拠っていく
他に依るとき、己が喪われて、自ら歪んでいき
己に拠るときは、他が失われて、自ら直っていく

 

声聞乗は、法灯明であり、法に寄る乗り物
声聞乗では、我に依らずに、法に拠っていく
我に依るとき、法が喪われて、業が表れてきて
法に拠るときは、業が失われて、法が現れてくる

 

菩薩乗は、利他行であり、他に寄る乗り物
菩薩乗では、我を依らずに、他を拠っていく
我に依るとき、我に捕われて、縁を狭めていき
他に拠るときは、他を捉らえて、縁を広げていく

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