物語編
第三章 第三六話 概念編
第三章 釈迦三尊
第三六回 文殊 の裏に 普賢
文殊は、識別智を司る、智慧の菩薩のこと
普賢とは、直観智を司る、慈悲の菩薩のこと
文殊菩薩は、二つに分けて、世界を捕えるもの
普賢菩薩とは、一つに合せて、世界を捉えるもの
文殊菩薩は、二元に分けて、分析するもの
文殊の右手は、剣を持ち、分け難きを分けて
文殊の左手には、経を持ち、解し難きを解して
文殊の身体は、獅子に跨って、煩悩を御していく
普賢菩薩は、一元に合せて、総合するもの
普賢の両手は、合掌して、合せ難きを合わせ
普賢の足は、結跏趺坐して、重ね難きを重ねて
普賢の身体は、白象に乗って、徳行を修めていく
釈迦三尊とは、智を司る、色界の型のこと
左側の座に、識別する菩薩、文殊菩薩が坐り
右側の座には、直観する菩薩、普賢菩薩が坐り
中央の台座には、覚醒した如来、釈迦如来が坐る