物語編
第三章 第四十話 問答編
マサシ 識無辺処(シキムヘンショ)とは?
アキラ 識無辺処とは、無色界の第二天であり、
梵語は、ヴィンニャーナンチャーヤタナ。
識が有るのでもなく、識が無いのでもない。
相対説か絶対説か、二元を越えた一元である。
マサシ 相対(ソウタイ)は、どういうものですか?
アキラ 相対説は、この世界を相対と説くこと。
解ろうとすれば、この世界は相対である。
一切が相対であるという唯一の絶対がある。
相対説は、前半を説いて、真理を解いている。
マサシ 絶対(ゼッタイ)は、どういうものですか?
アキラ 絶対説は、この世界を絶対と説くこと。
悟ろうとすれば、この世界は絶対である。
一切が相対であるという唯一の絶対がある。
絶対説は、後半を解いて、真理を説いている。