物語編
第三章 第四一話 概念編
第三章 無所有処
第四一回 無我 の裏に 真我
無我は、世界を捉えて、無我と捕えること
真我とは、世界を捕えて、真我と捉えること
無我は、偽の我が消えると、無我を観じること
真我とは、真の我が現れると、真我を感じること
無我説は、すべてが幻であり、無我である
真我なき無我は、単なる無の境地に過ぎない
一切が偽我である、という、唯一の真我がある
無我説は、この前半を説いて、真理を解いている
真我説は、すべてが空であり、真我である
無我なき真我は、単なる偽の境地に過ぎない
一切が偽我である、という、唯一の真我がある
真我説は、この後半を解いて、真理を説いている
無所有処とは、無我か、あるいは、真我か
この二元の概念を越えている、無色界のこと
一切が偽我である、という、唯一の真我がある
この説の、前半が無我であり、後半が真我である