物語編
第三章 第四二話 概念編
第三章 非想非非想処
第四二回 中観 の裏に 唯識
中観は、世界を捉えて、中観と捕えること
唯識とは、世界を捕えて、唯識と捉えること
中観は、すべてが空である、空性を観じること
唯識とは、すべてが識である、意識を感じること
中観説は、すべてが空であり、実体がない
唯識なき中観は、只の机上の空論に過ぎない
一切に実体がない、という、唯一の実感がある
中観派は、この前半を説いて、真理を解いている
唯識説は、すべてが識であり、実感がある
中観なき唯識は、只の恍惚の実感に過ぎない
一切に実体がない、という、唯一の実感がある
唯識派は、この後半を解いて、真理を説いている
非想非非想は、中観か、あるいは、唯識か
この二元の概念を越えている、無色界のこと
一切に実体がない、という、唯一の実感がある
この説の、前半が中観であり、後半が唯識である