物語編
第三章 第四五話 概念編
第三章 精神一到
第四五回 正念 の裏に 邪念
正念は、念に従がって、念が強くなること
邪念とは、念に逆らって、念が弱くなること
正念は、念と念が和すため、念の力が強くなり
邪念では、念と念が克すため、念の力が弱くなる
正念は、先に選べると、後にも択べること
先に、陽を明らめるなら、陰を諦らめるため
次から、陽を選び易くなり、陰を択び難くなる
すなわち、雑念に負けないと、雑念が減っていく
邪念は、先に捨てると、後にも棄てること
先に、陽を諦らめるなら、陰を明らめるため
次から、陽を選び難くなり、陰を択び易くなる
すなわち、雑念に流されると、雑念が増えていく
精神一到は、念を重ねて、欲を適えること
心の底から望むなら、叶わないものなどない
欲望を適えているのは、我が思いに他ならない
絶望を叶えてしまうのも、我が想いに他ならない