物語編
第三章 第四八話 概念編
第三章 無念無想
第四八回 観念 の裏に 諦念
観念は、諦らめないと、明らかになること
諦念とは、明かになると、諦らめられること
観念は、良くが説かれると、良くを明めること
諦念とは、良くが解かれると、良くを諦めること
観念とは、欲を持って、良くを念じること
良いと感じ、思い込むと、良いと観じ始める
いつのまにか、観念となり、観とめ易く感じる
飽きるまで、良くを明らめて、良くを念じ続ける
諦念とは、徳を以って、解くを念じること
悪いと感じ、思い込むと、悪いと観じ始める
いつのまにか、観念をして、観とめ難く感じる
飽きたから、良くを諦らめて、解くを念じ始める
無念無想は、解くのままが、良くのままに
良くが究められると、解くに極められること
観念の段は、繰り返し、説かれて、飽いてきて
諦念の階では、折り返し、解かれて、空いてくる