物語編
第三章 第四九話 概念編
第三章 四如意足
第四九回 念 の裏に 禅
念は、表層を持って、意識を集中すること
禅とは、深層を以って、意識を集中すること
念は、対象を狭めながら、集中が研かれていき
禅では、対象を広げながら、集中が磨かれていく
念は、異化を持って、心を今に止めること
意味と、意味を分けて、差別化を望んでいる
自ずから、散ってしまう、表層の意識に於いて
意識をして、集めていくと、深層の意識に変わる
禅は、同化を以って、心を今に定めること
意味と、意識を合せて、一体化に臨んでいる
自ずから、集ってしまう、深層の意識に於いて
意識をして、広げていくと、真相の意識に換わる
如意足とは、在りのままが、思いのままに
欲が究められていくと、智に極められること
念の段は、良くを望んで、現在に止まっていて
禅の階では、解くに臨んで、現在に定まっている