物語編
第三章 第五二話 概念編
第三章 七覚支
第五二回 掉挙 の裏に 昏沈
掉挙は、思い込みで、心が焦っていること
昏沈とは、想い込みで、心が沈んでいること
掉挙は、上の方に進めて、下の法には勧めない
昏沈では、下の法に勧めて、上の方には進めない
迷妄は、仏性が隠れ、心が迷っていること
心が迷っていくと、自と他の差別が現われて
心が分かれて、心が浅くなり、我が増えていく
思い込みを強め、外を依り処に、心が乱れてくる
仏性は、迷妄が晴れ、心が覚めていること
心が覚めていくと、我と彼の差別が洗われて
心が合わさり、心が深くなり、我が減っていく
想い込みを弱め、内を拠り所に、心が整ってくる
七覚支は、覚醒に至る、七つの段階のこと
念じて、択んで、進んで、喜んで、軽くなる
こうして、思い込みを定め、仏性を覚えていき
最終的には、想い込みを離れ、仏性に醒めていく