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物語編

第四章 第三話 概念編

第四章   中道思想
第三回 内道 の裏に 外道

 

内道は、仏の道を進め、仏に至る道のこと
外道とは、他の道を勧め、仏に到る道のこと
内道は、外に有る道を、内に容れる教えであり
外道とは、内に在る道を、外に捨てる教えである

 

聖道は、仏を山に例え、頂に昇る道のこと
山の頂に上れば昇るほど、道の幅は狭くなる
それゆえ、他の道を捨てて、狭き門を重んじる
小乗の段は、清と浄を重んじ、他の道を選ばない

 

邪道は、仏を山に喩え、麓に降る道のこと
山の麓に降れば下るほど、道の数は多くなる
それゆえ、他の道を容れて、広い門を重んじる
大乗の階は、智と徳を重んじ、他の道も択ばれる

 

中道は、仏を山に譬え、中に座す道のこと
左を究め、右も極め、中央の道を昇っていき
山の頂きを究めてから、山の麓まで極めていく
最終的に、山そのものになり、仏そのものになる

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