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物語編

第四章 第七話 概念編

第四章    欲六界
第七回 善趣 の裏に 悪趣

 

善趣は、三毒の味著を司る、欲の世であり
悪趣とは、三毒の過患を司る、欲の界である
即ち、善趣が生まれると、悪趣が埋まれている
三毒を、善趣が楽しむから、悪趣が苦しんでいる

 

人間は、貪欲の味著を司る、欲の世であり
餓鬼とは、貪欲の過患を司る、欲の界である
即ち、人間が生まれると、餓鬼が埋まれている
貪りを、人間が楽しむから、餓鬼が苦しんでいる

 

修羅は、瞋恚の味著を司る、欲の世であり
地獄とは、瞋恚の過患を司る、欲の界である
即ち、修羅が生まれると、地獄が埋まれている
怒りを、修羅が楽しむから、地獄が苦しんでいる

 

天人は、愚痴の味著を司る、欲の世であり
畜生とは、愚痴の過患を司る、欲の界である
即ち、天人が生まれると、畜生が埋まれている
迷いを、天人が楽しむから、畜生が苦しんでいる

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