物語編
第四章 第八話 概念編
第四章 悪業清算
第八回 受苦 の裏に 離苦
受苦は、過患を受けて、悪業を落とすこと
離苦とは、過患を離れて、悪業を越えること
過患を、他に与えると、悪趣の世に塗れていき
耐え忍び、我に止めると、悪趣の界を越えていく
地獄は、不快に苦しむ、瞋恚の過患を司り
自ずから、痛みに苛まれ、他まで傷めつける
不快を、他に与えると、地獄の世に塗れていき
耐え忍び、我に止めると、地獄の界を越えていく
畜生は、不安に苦しむ、愚痴の過患を司り
自ずから、恐れに苛まれ、他まで怖れさせる
不安を、他に与えると、畜生の世に塗れていき
耐え忍び、我に止めると、畜生の界を越えていく
餓鬼は、不満に苦しむ、貪欲の過患を司り
自ずから、飢えに苛まれ、他まで餓えさせる
不満を、他に与えると、餓鬼の世に塗れていき
耐え忍び、我に止めると、餓鬼の界を越えていく