物語編
第四章 第九話 概念編
第四章 善業蓄積
第九回 与楽 の裏に 離楽
与楽は、味著を与えて、善業を重ねること
離楽とは、味著を離れて、善業を越えること
味著を、他に強いると、善趣の世に塗れていき
振り返り、自ら覚めると、善趣の界を越えていく
人間は、人情を楽しむ、貪欲の味著を司り
自ずから、情けに絆され、他まで縛りつける
人情を、他に強いると、人間の世に塗れていき
振り返り、自ら覚めると、人間の界を越えていく
修羅は、闘争を楽しむ、瞋恚の味著を司り
自ずから、戦いに挑んで、他まで闘かわせる
闘争を、他に強いると、修羅の世に塗れていき
振り返り、自ら覚めると、修羅の界を越えていく
天人は、陶酔を楽しむ、愚痴の味著を司り
自ずから、善いに酔って、他まで良いつぶす
陶酔を、他に強いると、天人の世に塗れていき
振り返り、自ら覚めると、天人の界を越えていく