物語編
第四章 第十三話 概念編
第四章 一切皆苦
第十三回 快苦 の裏に 皆苦
快苦は、楽の裏の苦、相対的な苦悩のこと
皆苦とは、楽の無い苦、絶対的な苦悩のこと
快苦は、楽しみを追うと、苦を負っていること
皆苦とは、苦しみを負うと、全く楽しめないこと
苦悩は、後を律しながら、今を利すること
今の楽しみを追えば、後で苦しみに覆われて
今の苦しみを避ければ、後に苦しみが被される
苦に覆われ、苦が被され、後になると苦しくなる
苦労は、今を律しながら、後を利すること
今の苦しみを負えば、後で楽しみに覆われて
今の楽しみを控えれば、後に楽しみが被される
楽に覆われ、楽が被され、後になると楽しくなる
一切皆苦は、楽を追うなら、苦に負われて
苦を負うから、楽しめず、全て苦であること
快苦の段は、苦悩を持って、輪廻に望んでいき
皆苦の階では、苦労を以って、涅槃に臨んでいく