物語編
第四章 第十七話 概念編
第四章 菩薩界
第十七回 欲天 の裏に 色天
欲天は、良くに塗れた、欲界の神々のこと
色天とは、良くを越えた、色界の神々のこと
欲天は、善と悪が戦い合う、欲界に捕らわれる
色天では、善と悪が巡り合う、欲界を捉えている
欲天は、悪が有るから、善が苦しむと見て
人の世に、善を護らせて、悪を憎ませていく
楽は善のおかげであり、苦は悪のせいであると
善と悪の対立を説き、世の人を欲界の頂点に誘う
色天は、善が有るから、悪が苦しむと見て
世の人に、悪を許させて、善を譲らせていく
良くを持ってもいいが、飽きたら渡しなさいと
善と悪の流転を解き、人の世を色界の視点に導く
菩薩界とは、色界に属す、菩薩が集まる処
慈悲喜捨、四つの無量心で、衆生を済度する
欲天の段は、善趣だけ救って、悪趣は掬わない
色天の階では、悪趣まで掬って、欲界に住まない