物語編
第四章 第十八話 概念編
第四章 菩薩道
第十八回 天人 の裏に 菩薩
天人は、天の上から、人を誘っているもの
菩薩とは、地に降りて、人を導いているもの
天人は、神として表れて、天の道を説いていき
菩薩では、人として現れて、地の型を解いていく
人の世に、神が表われて、天の才を揮うと
彼には出来ても、自分は出来るはずがないと
尊い神として、彼に縋るため、人は堕ちていく
天人の道は、人が甘えてしまい、決して育たない
人の界に、人が現われて、人の才を揮うと
彼が出来るなら、自分も出来るはずであると
貴い型として、彼に倣うため、人が育っていく
菩薩の道は、人を鍛えてしまい、決して甘くない
菩薩道は、天人の戯れ、その尻拭いする道
衆生は、天人に酔わされ、菩薩に醒まされる
天人の段は、苦言を呈さず、甘言を弄していき
菩薩の階では、甘言を弄さず、苦言を呈していく