第四章 第十九話 問答編
マサシ 三毒(サンドク)は、どういうものですか?
アキラ 三毒は、貪瞋痴の、悪い使い方である。
業に対して、貪るならば、貪は毒となり、
真善に対して、怒るならば、瞋は毒となり、
他の不幸に対し、省みないと、痴は毒となる。
マサシ 三薬(サンヤク)は、どういうものですか?
アキラ 三薬は、貪瞋痴の、善い使い方である。
法に対して、貪るならば、貪も薬となり、
偽善に対して、怒るならば、瞋も薬となり、
我が不幸に対し、省みないと、痴も薬となる。
マサシ 秘密仏(ヒミツブツ)は、どんなものですか?
アキラ 秘密仏とは、チベット密教の仏であり、
梵語では、へールカと、呼んでいるもの。
毒であるから、顕教では、煩悩を否定して、
薬にもなるから、密教では、煩悩を肯定する。
中央の青い顔は、貪瞋痴の貪欲を表し、
中央管の青い気は、貪りの使い方を示す。
業に囚われる貪りは、青い気を毒に変えて、
法に捕らわれる貪りは、青い気を薬に換える。
右側の赤い顔は、貪瞋痴の瞋恚を表し、
右の管の赤い気は、怒りの使い方を示す。
善に向かった怒りは、赤い気を毒に変えて、
悪に向けられた怒りは、赤い気を薬に換える。
左側の白い顔は、貪瞋痴の愚痴を表し、
左の管の白い気は、迷いの使い方を示す。
苦に臨まない迷いは、白い気を毒に変えて、
苦を気にしない迷いは、白い気を薬に換える。
ムツ 正神と交信している、本物は居ますか?
マコト たとえ、〇〇の世界と繋がっていても、
神憑りになるのは、小学生に過ぎません。
お伺いを立てる時点で、〇〇自体ではなく、
〇〇に、任命されている、学級長だからです。
今までは、そんな係が、必要でしたが、
これからは、一人一人が、正神と繋がり、
名も無き、弥勒となる、時代になりました。
お伺いが大好きな、小学生を卒業すべきです。
ムツ 神懸かり自体を、否定しているのですか?
マコト 神が憑かったり、神が憑らなかったり、
神でない時があるなら、遊ばれています。
真の神懸かりとは、無為自然で奇異がなく、
傍から見ると、神憑っていない様に見えます。
ムツ 私は、瞑想中に、優しい声を聴くのですが。
マコト たとえ、優しい声でも、遊ばれてます。
巻き込まれると、いつまでも小学生です。
喜んでいると、いつのまにやら使い魔です。
正神は、決して話しません、現実で教えます。
トバ 世の中は、騒がしくなって来ましたが、
少しも、慌てていないのは、何故ですか?
マコト 人類は、良い方向にも、悪い方向にも、
大峠にて、人ならざる者へと変化します。
ここは前者、弥勒を育て上げる神社であり、
如何なる、魔も入り込めない、神の御前です。
それゆえ、あなたに、真我と向き合い、
菩薩に、生まれ変わる、気概が無いなら、
一切、呼び止める事なく、恐ろしく静かに、
ここは、無意識の奥深くに、沈んで行きます。
ミネ 正しい神と縁のある人は、存在していますか?
マコト 大半の人々は、正神を望んでいません。
天人を神と崇めて、正神を魔と罵ります。
つまり、欲を適えてくれる、天人を愛して、
逆に、我を壊してくれる、正神を憎んでます。
九分九厘の人々が、天人崇拝ですから、
正神と縁の有る人は、一厘に過ぎません。
誰も悟っていない、末法の世から解るのは、
神の縁を、誰も欲してない、ということです。
ミネ 神縁を培うには、どうすれば良いですか?
マコト 無心の帰依、完全なる自我の放棄です。
訳も分からず、諦めるのは至難ですから、
真理を修め、神の意を知ると良いでしょう。
真理とは、正神から見た、世界の見え方です。