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物語編

第四章 第二二話 概念編

第四章    喜無量心
第二二回 感謝 の裏に 感動

 

憂鬱は、憂える思い、欲界に至る心のこと
歓喜とは、嬉しい想い、色界に到る心のこと
憂鬱は、閉じようとする、塞がれる思いであり
歓喜とは、開けようとする、放たれる想いである

 

感謝とは、心から歓べる、歓喜の型のこと
感動なき感謝では、単なる陶酔感に過ぎない
感動の心が無いなら、感謝の心は冷めてしまう
周りまで活かす想いが、自らを生かす思いとなる

 

感動とは、他まで喜べる、歓喜の形のこと
感謝なき感動では、単なる無感動に過ぎない
感謝の心が無いなら、感動の心は褪めてしまう
自ずから生かす思いが、他まで活かす想いになる

 

三禅天とは、歓喜を司る、喜無量心の色界
歓べると開かれて、喜べないとき閉ざされる
憂鬱の段は、感謝を認めない、感動を認めない
歓喜の階では、感動を見とめる、感謝を見とめる

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