物語編
第四章 第二三話 概念編
第四章 捨無量心
第二三回 不動 の裏に 平等
執着は、塗れる思い、欲界に至る心のこと
捨離とは、離れる想い、色界に到る心のこと
執着は、捉えようとする、捕われる思いであり
捨離とは、越えようとする、執らない想いである
不動とは、心から捨てる、捨離の型のこと
平等なき不動では、単なる無関心に過ぎない
平等の心が無いなら、不動の心は冷めてしまう
周りまで均らす想いが、自らを慣らす思いとなる
平等とは、他まで離れる、捨離の形のこと
不動なき平等では、単なる不平等に過ぎない
不動の心が無いなら、平等の心は褪めてしまう
自ずから慣らす思いが、他まで均らす想いになる
四禅天とは、捨離を司る、捨無量心の色界
捨てると開かれて、離れないとき閉ざされる
執着の段は、不動を認めない、平等を認めない
捨離の階では、平等を見とめる、不動を見とめる