物語編
第四章 第二五話 概念編
第四章 中間状態
第二五回 本有 の裏に 中有
生有は、生に至る時、生まれた瞬間のこと
死有とは、死に到る刻、埋まれた瞬間のこと
生有は、心が身を持って、外の世が現れてくる
死有では、魂が体を離れて、外の界が消えていく
本有は、死と死の間、生きている間のこと
体が有り、内に隠れる業が、外に表れて来る
外に現れた業を見て、内に隠れた業に臨むため
魂は、最も囚われた業に臨み、次なる死を迎える
中有は、生と生の間、死んでいる間のこと
体が無く、外に消えた業が、内に現れて来る
内に表れた業を省み、外に消えた業を望むため
魂は、最も捕われた業を望み、次なる生を向える
四有は、有が究められて、無に極められる
無と有を繰り返す、飽きることなき有のこと
身が有ると、内が隠れていき、外に望んでいく
体が無いとき、外が消えていき、内に臨んでいく