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物語編

第四章 第二六話 概念編

第四章    臨終正念
第二六回 梵天 の裏に 魔天

 

生は、心が身を持って、業が隠されること
死とは、心が体を離れて、業が現われること
死を境に、身体が亡くなり、心魂が自由になる
其の際、何でも捉えられるが、業に捕らえられる

 

魔天とは、想像を司る、欲界の入口のこと
思いのまま、利己を説き、衆生を欲界に誘う
臨終の際、良く在りたいと、欲を残していると
魔に誘われ、体が与えられて、欲の界に生まれる

 

梵天とは、創造を司る、色界の入口のこと
在りのまま、利他を解き、衆生を色界に導く
往生の際、全て有り難いと、欲を越していると
梵に導かれ、型が与えられて、徳の界に生まれる

 

臨終正念は、死の際に、正しく念じること
死後には、思いのままに、念じられるはずが
生前に、念じていたように、思うしかなくなる
すなわち、臨終正念のために、始終正念しかない

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