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物語編

第四章 第二九話 概念編

第四章     餓鬼道
第二九回 満足 の裏に 不満

 

貪欲は、奪える思い、餓鬼に至る心のこと
喜捨とは、与える想い、餓鬼を去る心のこと
貪欲は、集めようとする、独占する思いであり
喜捨とは、与えようとする、分配する想いである

 

満足とは、喜を収める、貪欲の味著のこと
例えば、選り好みすると、好きが増えるため
先ず、楽しみを集めて、自らが喜ぶことになる
貪欲の味著を思い知ると、貪欲に捕われてしまう

 

不満とは、憂を納める、貪欲の過患のこと
続いて、選り好みすると、嫌いも殖えるため
後に、苦しみを集めて、自らが憂うことになる
貪欲の過患を想い知ると、貪欲に囚われなくなる

 

餓鬼道は、貪欲を司る、餓鬼の世界であり
満足が究められると、不満に極められること
貪欲に捕われると、餓鬼の世界まで堕ちていき
貪欲に囚われないと、餓鬼の世界から昇っていく

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