物語編
第四章 第三十話 概念編
第四章 人間道
第三十回 自尊 の裏に 卑屈
偏重は、比べる思い、人間に至る心のこと
公正とは、並べる想い、人間を去る心のこと
偏重は、傾けようとする、重んじる思いであり
公正とは、傾けまいとする、重んじる想いである
自尊とは、優を比べる、比較の味著のこと
例えば、自と他を較べて、我が選れていると
先ず、特別であると喜んで、優越感に被われる
比較の味著を思い知ると、比較に捕われてしまう
卑屈とは、劣を較べる、比較の過患のこと
続いて、自と他を比べて、我が選れてないと
後に、例外であると悲しみ、劣等感に覆われる
比較の過患を想い知ると、比較に囚われなくなる
人間道は、比較を司る、人間の世界であり
自尊が究められると、卑屈に極められること
比較に捕われると、人間の世界まで堕ちていき
比較に囚われないと、人間の世界から昇っていく