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物語編

第四章 第三二話 概念編

第四章     天人道
第三二回 自慢 の裏に 怠慢

 

慢心は、酔える思い、天人に至る心のこと
仏心とは、醒める想い、天人を去る心のこと
慢心は、満ちようとする、呆きれる思いであり
仏心とは、空けようとする、飽きない想いである

 

自慢とは、良くが適う、慢心の味著のこと
例えば、何でも叶うなら、苦しい事が消えて
先ず、良くが充たされ、楽しい事ばかりになる
慢心の味著を思い知ると、慢心に捕われてしまう

 

怠慢とは、飽くが叶う、慢心の過患のこと
続いて、何でも適うなら、欲しい事が消えて
後に、飽くに満たされ、虚しい事ばかりになる
慢心の過患を想い知ると、慢心に囚われなくなる

 

天人道は、慢心を司る、天人の世界であり
自慢が究められると、怠慢に極められること
慢心に捕われると、天人の世界まで堕ちていき
慢心に囚われないと、天人の世界から昇っていく

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