物語編
第四章 第三五話 概念編
第四章 三身如来
第三五回 体 の裏に 空
体は、欲に捕われて、業に塗れた器のこと
空とは、欲に囚われず、業を越えた器のこと
体は、欲を持って動いて、形を移し替えていき
空とは、徳を以って働いて、型を映し出していく
応身とは、欲に応じた、欲界の身体のこと
業が良いと、光が表れて、応身は美しくなり
業が悪いほど、闇が現れて、応身は卑しくなる
欲界の体は、その役に応じて、業を纏って現れる
報身とは、徳に報いた、色界の身体のこと
徳が高いと、空が現れて、報身は大きくなり
徳が低いほど、空が隠れて、報身は小さくなる
色界の体は、その器に報いて、空を帯びて現れる
三身とは、如来が有する、三つの体のこと
欲界は、利他の欲を持って、応身が生まれて
色界では、済度の型を以って、報身が生まれて
無色界では、真理の法を守って、法身が生まれる