物語編
第四章 第三七話 概念編
第四章 阿弥陀仏
第三七回 自力 の裏に 他力
自力は、我が力を持って、欲を適えること
他力とは、他の力を以って、欲を叶えること
自力は、我が力に委ねて、我が限界に挑むこと
他力とは、仏の力に任せて、我が限界を越すこと
畢竟、他力なき自力など、無力に過ぎない
たとえ、他力に頼らず、自力に委ねたとして
必ず、限界で躓くために、無力に戻ってしまう
つまり、我が限界を越えず、自力は活かされない
必竟、自力なき他力など、自力に過ぎない
たとえ、自力に依らず、他力に任せたとして
必ず、限界で疑うために、自力に戻ってしまう
つまり、我が限界を知らず、他力を信じられない
阿弥陀仏は、我を諦めると、仏を明らめる
自力が究められると、他力に極められること
自力の段は、仏を信じている、我を信じている
他力の階では、我を越えている、仏を信じている