第四章 第三三話 問答編
マサシ 管(カン)とは、どういうものですか?
アキラ 管とは、体の中に張られた、管のこと。
梵語では、ナーディとも、呼ばれていて、
西蔵語では、ツアとも、呼ばれているもの。
身体における、因果であり、同じ経過を辿る。
マサシ 風(フウ)とは、どういうものですか?
アキラ 風とは、管の中に流される、気のこと。
梵語では、プラーナとも、呼ばれていて、
西蔵語では、ルンとも、呼ばれているもの。
身体における、時間であり、時と共に流れる。
マサシ 滴(テキ)とは、どういうものですか?
アキラ 滴とは、気と共に流される、心のこと。
梵語では、ビンドゥとも、呼ばれていて、
西蔵語では、ティクレとも、呼ばれている。
身体における、実感であり、心の中に現れる。
マサシ 病気(ビョウキ)は、どういうものですか?
アキラ 病気とは、気が滞って、流れないこと。
管が詰まり、気が滞ると、苦が生まれる。
苦を避けると、気が漏れて、苦が消えるが、
詰まりは取れず、気が障ると、苦が現われる。
マサシ 正気(ショウキ)は、どういうものですか?
アキラ 正気とは、気が流れて、滞らないこと。
管が通って、気が巡ると、空が生まれる。
苦を越えると、空が広がり、管が太くなる。
詰まり難くなり、気が大きく、楽が現われる。
メグミ 病気は、「我が過ち」を教えてくれる、
「我が師」に他ならないとのことですが、
病気の症状から、何が「我が過ち」なのか、
自ら理解するには、どうすれば良いのですか?
マコト 原則として、Aが出来なくなる病気は、
Aし過ぎているから、Aし過ぎないよう、
Aに偏っていることを、教えてくれてます。
ですから、偏らなくなると、病気は治ります。
コウラ 大峠では、顔を出すだけで、罪なのですか?
マコト 神と人の間に入り、我を出すからです。
人が神に還る時代に、邪魔を演じるため、
一旦、カルマに因って、天国に行きますが、
その次、666を演じて、地獄に逝ってます。
コウラ 彼らは、善を行っていると、思っていますが。
マコト 悪魔こそ、我は最善と、想っています。
神様は、このように、説かれているとか、
預言には、このように、書かれているとか、
真剣に、我を出して、人々に訴えるものです。
コウラ この仕掛けを解くのは、難し過ぎませんか?
マコト 欲界で最も難しい、仕掛けと言えます。
我は善を行っている、この欲の慢こそが、
天人を無智に陥らせて、人類を支配します。
これが、魔の正体であり、解ければ卒業です。