物語編
第四章 第三九話 概念編
第四章 持戒波羅蜜
第三九回 勧戒 の裏に 禁戒
勧戒は、善い行を勧める、戒を持すること
禁戒とは、悪い行を禁じる、戒を持すること
勧戒は、戒を守り続けて、善の業を増していき
禁戒では、戒を護り続けて、悪の業を減じていく
善を摘み、善が寡くなると、光が弱くなる
何が正しく、何が誤りなのか、解らなくなり
利に捕われて、理を捉えず、自ずから悪を積む
光が弱いと、闇が気にならず、戒を守れなくなる
善を積み、善が多くなると、光が強くなる
何が正しく、何が誤りなのか、判ってしまい
利に囚われず、理を捉えて、自ずから悪を摘む
光が強いと、闇が気になって、戒を破れなくなる
持戒波羅蜜とは、悪を禁じて、善を勧める
勧戒が究められると、禁戒に極められること
勧戒の段は、光が強められて、念が大きくなり
禁戒の階では、闇が浄められて、念が正しくなる