物語編
第四章 第四一話 問答編
マサシ 精進波羅蜜(ショウジンハラミツ)とは?
アキラ 精進波羅蜜は、波羅蜜の第四段であり、
梵語読みで、ヴィーリヤ・パーラミター。
精進の徹底であり、楽に変える段階のこと。
精進波羅蜜には、断悪と修善の二種類がある。
マサシ 断悪(ダンアク)は、どういうものですか?
アキラ 断悪とは、悪を断じて、悪を摘むこと。
たとえ、苦であると、思っていることも、
意識的に、空であると、想ってみるならば、
徐々に、苦しくなくなり、心が健やかになる。
マサシ 修善(シュゼン)は、どういうものですか?
アキラ 修善とは、善を修めて、善を積むこと。
たとえ、楽であると、思ってないことも、
意識的に、楽であると、想ってみるならば、
次第に、楽しくなるため、心が晴やかになる。
ヒコネ 非常に重要な期限が、近づいていますが、
敢えて、その話は、取り上げないのですか?
マコト 預言や霊言は、我が外にあるものです。
心が外に向う限り、真理は悟れませんし、
真理を悟らない限り、菩薩には為れません。
弥勒を望んで、臨めなくなる、本末転倒です。
期限が近いから、期限まで励むような、
一夜漬けが通じる、世界では在りません。
永遠の覚悟で臨んで、漸く真理を悟れます。
内なる真の我には、微塵も嘘など吐けません。
ヒコネ 時事問題に触れないのも、同じ理由ですか?
マコト 外に望んでいると、弥勒に成れません。
真我に臨まない人が、外で叱られるだけ。
この絡繰りが、悟るまで、繰り返されます。
悟れば終りです、逃げれば、跳ね返されます。