ＣＡＳＥ　緊張　の裏に　弛緩

マサシ　瞑想には、緊張と弛緩、どちらも必要なのさ。
マナミ　念を張ること、緊張って、どういうものなの？
マサシ　緊張は、集中を狭めて、深い意識に入るのさ。
マナミ　どうして、集中するほど、意識が深くなるの？
マサシ　深い意識が、そもそも、明確な意識なんだよ。
マナミ　部分的だけど、集中して、明確になるわけね。
マサシ　浅い意識が、深い意識まで、刻み込まれるよ。
マナミ　念が緩むこと、弛緩って、どういうものなの？
マサシ　弛緩は、集中を広げて、深い意識が浮ぶのさ。
マナミ　どうして、弛緩するほど、意識が浅くなるの？
マサシ　浅い意識が、そもそも、曖昧な意識なんだよ。
マナミ　無意識だけど、解放して、曖昧になるわけね。
マサシ　深い意識が、浅い意識まで、浮び上がるのさ。
マナミ　浅い意識から、深い意識まで、行き来をして、
　　　　意識的に整える、これこそ、瞑想の目的なの？
マサシ　うん、浅い意識は選べるけど、曖昧であり、
　　　　反対に、深い意識は択べないが、明確なのさ。
マナミ　意識的に選びながら、無意識まで整えるのね。
マサシ　こうして、集中したら、次は、解放するのさ。
マナミ　……………………！！

ＣＡＳＥ　緊張　の先に　弛緩

サトミ　あたしね、毒舌が大好きなのよ、意外でしょ。
メグミ　ええっ、ちっとも笑えないよ、冗談でしょ。
サトミ　どうして、皮肉や悪口って、笑えるのかなぁ？
メグミ　笑いは、交感神経と、副交感神経のバランス。
　　　　緊張をしてから、弛緩できると、笑えるのよ。
サトミ　ドキッとしてから、ホッとすると、笑えるの？
メグミ　意外なことだけ、言っていて、笑えると思う？
サトミ　ううん、強張るばかりで、何も笑えないわ。
メグミ　当然なことだけ、言っていて、笑えると想う？
サトミ　ううん、眠くなるだけで、何も笑えないわ。
メグミ　みんなが、無意識下に、抑圧していることを、
　　　　はっきりと、言っちゃうと、どうなると思う？
サトミ　みんなが、ドキッとして、緊張しちゃうわ。
メグミ　それが、自分以外の対象に、向かっていたら？
サトミ　みんなが、ホッとできて、安心しちゃうわ。
メグミ　毒舌ってね、犠牲者を作る、意地悪な笑いよ。
　　　　こんな笑いが、好きな人って、笑えないよね？
サトミ　……………………
メグミ　やだぁ、安心して、あなたのことじゃないよ。
サトミ　……………………

ＣＡＳＥ　緊張　という　弛緩

サトシ　集中を選ぶ、緊張って、どういうものかな？
アツシ　緊張では、意識を持って、意識的になるんだ。
サトシ　念を研いで、意識するほど、どうなるのかな？
アツシ　表層の意識が、深層の意識に、刻み込まれる。
サトシ　解放を択ぶ、弛緩って、どういうものかな？
アツシ　弛緩では、意識を持たず、無意識になるんだ。
サトシ　念を解いて、放心するほど、どうなるのかな？
アツシ　深層の意識が、表層の意識に、浮かび上がる。
サトシ　これは、具体的に喩えると、どういうこと？
アツシ　集中して、在り難たいと、唱え続けたとする。
　　　　すると、これらの言は、深い意識に刻まれる。
サトシ　うん、繰り返すほど、深い意味が印されるね。
アツシ　そして、気が抜けた時、湧き上がる思いは、
　　　　すべてが、有り難くなる、感謝の想いになる。
サトシ　そっか、深くまで根づくと、何を見ていても、
　　　　すべてが、感謝に繋がる、ようになるわけか。
アツシ　いつも、念じていることに、結び付いていく。
サトシ　無意識に、念じているものが、重要なんだね。
アツシ　意識をして、念じるものは、緊張に過ぎない。
サトシ　……………………！！

ＣＡＳＥ　弛緩なき緊張　と　緊張なき弛緩

サトミ　緊張と弛緩、どちらを、重んじるべきかな？
メグミ　どちらも、同じぐらいに、重んじるべきなの。
サトミ　気を澄ます、緊張って、どういうものかな？
メグミ　緊張とは、集中を持って、念を集めることよ。
サトミ　気を緩ます、弛緩って、どういうものかな？
メグミ　弛緩とは、解放を以って、念を広げることよ。
サトミ　緊張を望み、弛緩に臨まないと、どうなるの？
メグミ　弛緩なき緊張なんて、唯の弛緩に過ぎないよ。
サトミ　じゃ、張り続けるほど、張り切れてしまうの？
メグミ　そうよ、切れてしまうと、緩んでしまうのよ。
サトミ　弛緩を望み、緊張に臨まないと、どうなるの？
メグミ　緊張なき弛緩なんて、只の緊張に過ぎないよ。
サトミ　じゃ、緩み続けるほど、伸び切ってしまうの？
メグミ　そうよ、伸びてしまうと、張ってしまうのよ。
サトミ　緊張だけでは、張り過ぎて、緩み直すだけ。
　　　　弛緩ばかりでは、緩み過ぎて、張り直すだけ？
メグミ　うん、緊張と弛緩、その両方が、必要なのよ。
サトミ　じゃあ、弛緩を究め、緊張を極めていくの？
メグミ　そうなの、緊張を超え、弛緩を越えていくの。
サトミ　……………………！！