物語編
第四章 第四九話 概念編
第四章 覩史多天
第四九回 不淫 の裏に 邪淫
蓮華の眷属とは、慈悲の型を司る者であり
阿弥陀仏に仕える、赤色の菩薩の類魂のこと
人の世に産まれると、不淫の教えを守っていき
天人の界に生まれると、邪淫の訓えを護っていく
不淫は、愛を貶める者から、性を奪うこと
我が為に、性に耽けると、我が愛が侮られて
自我の為に、性を控えると、我が愛が敬われる
不淫の戒めは、深く愛される、人の世を造り出す
邪淫は、愛を知らない者に、性を使うこと
我の為に、性を抑えると、世に愛が結ばれて
真我の為に、性を強めると、世に愛が解かれる
邪淫の勧めは、広く愛される、人の世を作り出す
第四天界とは、梵行の社を司る天界であり
不淫が究められると、邪淫に極められること
不淫の段は、我が為に、性に耽らず愛を深めて
邪淫の階では、仏の為に、性に溺れて愛を広める