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物語編

第四章 第五一話 概念編

第四章    他化自在天
第五一回 不飲 の裏に 飲酒

 

法輪の眷属とは、般若の型を司る者であり
大日如来に仕える、白色の菩薩の類魂のこと
人の世に産まれると、不飲の教えを守っていき
天人の界に生まれると、飲酒の訓えを護っていく

 

不飲は、痴に溺れる者から、智を守ること
我が為に、欲に酔えると、我が智が濁らされ
自我の為に、欲が醒めると、我が智が澄まれる
不飲の戒めは、痴に酔わせず、人を智に臨ませる

 

飲酒は、智に溺れる者から、智を奪うこと
我の為に、欲を捨てると、人の智が研けない
真我の為に、欲を与えると、人の智が磨かれる
飲酒の勧めは、痴に酔わせて、人に智を望ませる

 

第六天界とは、知恵の実を司る天界であり
不飲が究められると、飲酒に極められること
不飲の段は、我が為に、酒に酩わず智に臨ませ
飲酒の階では、仏の為に、酒に酊わせ智を望ます

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