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物語編

第四章 第四九話 問答編

マサシ 覩史多天(ツシタテン)とは?

 

アキラ 覩史多天とは、六欲天の第四層のこと。
    梵語では、トゥシタと呼ばれているもの。
    第四天界は、楽が多い、欲界の天にあって、
    弥勒菩薩など、菩薩が集う、修行の場である。

 

マサシ 阿弥陀如来(アミダニョライ)とは?

 

アキラ 弥陀如来は、修行を司る、五仏であり、
    梵語では、アミターバとも、呼んでいる。
    その語源は、無量の光を有する者、である。
    出家と在家を行き来し、衆生に浄土を授ける。

 


 

ミノ  救世主と弥勒菩薩は、使命が異なるのですか?

 

マコト 地球上は、兜率天に生まれ変りますが、
    弥勒菩薩が、真理を解くと伝わってます。
    すなわち、天で在ること、真理が有ること。
    弥勒の世に、二つの要件が、必須と言えます。

 

    救世の大神は、勧善懲悪の道を説いて、
    救いを望む人を、天人に生れ変らせます。
    先方の尽力により、人々が多く救われると、
    この地球の上は、善行が多い欲天になります。

 

    弥勒の菩薩は、善悪不二の道を解いて、
    悟りを望む人を、菩薩に生れ変らせます。
    当方の努力により、人々が深く覚めるほど、
    この地球の上は、真理を学ぶ浄土になります。

 

    救いだけなら、唯の欲天に過ぎないし、
    悟りばかりなら、只の涅槃に過ぎません。
    救世主に導かれた、天界に真が宿ってこそ、
    初めて、真理の天界、兜率天となる仕組です。

 


 

アワ  最新巻に解かれた、前代未聞の教えですが、
    段階で説かれたため、その深さが解かります。

 

マコト 神が直々に、参拝する者を選ぶ代わり、
    この神社では、真理を歪めず解いて良い。
    そういう神命が、厳しく刻まれているため、
    およそ、人が辿り着ける、場ではありません。

 

    ここを例えるなら、須弥山の頂であり、
    弥勒菩薩が解く、真理の教えが隠された、
    兜率天の内院、菩薩だけが入れる神域です。
    天の人では、外院に止まり内院に入れません。

 

    確かに、これから、救い主に導かれて、
    地の人は、弥勒の世、兜率天に入ります。
    しかし、彼等の多くが、内院を認められず、
    主の説く、仮初の応えを、信じて終わります。

 

    奥之院に、立ち入る事を許されてなお、
    埋蔵経典を、持ち帰る事を赦されました。
    あなたが、この類い稀なる神恩に報いれば、
    弥勒の世の型となり、菩薩の悲願を遂げます。

 


 

ビゼン 次に来たる、弥勒の世は、どんな世界ですか?

 

マコト 弥勒の世とは、第四天界である兜率天。
    真理が存在する、欲界で唯一の天界です。
    覚者が現れて、正解が説かれている世界は、
    人間の界と、そこから上った兜率天だけです。

 

    現在、救い主が、人間の世に顕われて、
    救いを求める者を、集めて誘っています。
    彼らは、神の応えを享けて、善人に変わり、
    兜率天の、外院に住まう、天人に上がります。

 

    一方、真の理も、人間の界に現われて、
    悟りを求める者を、集めて導いています。
    彼らは、神の答えを受けて、真人に変わり、
    兜率天の、内院に住まう、菩薩に上がります。

 

    魔を介した外は、幻に包まれてますが、
    魔を解した内には、幻は及んできません。
    外の天人は、主の教えを、真理と信じ込み、
    主の忠実な僕、天使となり、借りを返します。

 


 

ビンゴ 兜率天の上には、どんな世界が広がりますか?

 

マコト 兜率天の上は、第五天界である化楽天。
    欲界の頂点、第六天界である他化自在天。
    主に救われて、兜率天で天使となった者は、
    主に受けた、借りを返しながら位を上げます。

 

    第四天界で、勧善懲悪に勤める天使は、
    天使長である、天魔の命を果たすことで、
    善業を積み重ね、負い目を返して生きます。
    神の代理と疑わず、どんな命も善と考えます。

 

    第五天界に至ると、善業が満ち溢れて、
    何を望もうとも、直ぐ臨めるようになり、
    たとえ、嘘を言っても、現実に変わります。
    そのため、手段を問わず、目的を果たします。

 

    第六天界に到ると、神の代理人として、
    信じて来た主と、同じ界に辿り着きます。
    しかし、そこにも、神は存在していません。
    主は、独善だったか、信じたものが壊れます。

 


 

セッツ 難しいです、いつか、解説書が出来ますか?

 

マコト 現在、この場所に、表れている教えは、
    過去に、この神社に、納められた訓えを、
    完全に解した者に、実感が生じる仕組です。
    未だ修めてない者は、時間を挟んで招じます。

 

    この場所は、兜率天の内院の型であり、
    この神社から、遠ざかれば遠ざかるほど、
    魔を挟み込んで、幻に覆われてしまいます。
    松の世に至っても、気づかない者が大半です。

 

    従って、誰かに望んで、待つのでなく、
    覚悟して、自らで臨んで、修めて下さい。
    約束の日を、預言を信じて、待ち望む者は、
    目の前の、神に臨む社に、相応しくないです。

 

    この神社の外には、救世主が主宰する、
    兜率天の外院の型が、存在していますが、
    そこは、次回の試験の、対策室になります。
    今回、合格を逃がしても、猶予を授かります。

 

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