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物語編

第四章 第五七話 概念編

第四章    不動明王
第五七回 順縁 の裏に 逆縁

 

順縁は、愛に依って、善い縁を重ねること
逆縁とは、憎に拠って、悪い縁を重ねること
順縁は、互いに愛し合い、善を念じる縁であり
逆縁とは、互いに憎み合い、悪を念じる縁である

 

明王とは、順縁に依って、善人を導くもの
聖王として、善の面を被り、善の型を演じる
善き者は、聖の行いを通して、順縁が培われて
悪を認める、王の行いを透して、回心を迫られる

 

明王とは、逆縁に拠って、悪人を誘うもの
魔王として、悪の面を被り、悪の型を演じる
悪い輩は、魔の行いを通して、逆縁が培われて
善を認める、王の行いを透して、改心を逼られる

 

不動明王とは、輪廻即涅槃を司る、憤怒尊
徳を説いて、輪廻を受け容れる、済度を行う
善き者を統べ、悪行を受け容れて、回心を迫り
悪しき輩を率い、善行を受け容れて、改心を逼る

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