物語編
第四章 第五九話 概念編
第四章 初転法輪
第五九回 仏 の裏に 法
仏は、業を超えている、一元の境地のこと
法とは、業を越えていく、二元の道理のこと
法輪とは、型が現われると、形が広ろがること
業に縁って、中心を離れると、周縁は歪められる
正法には、仏が有り、僧が有り、法が有る
仏とは、中心に現れる、業を越えた型のこと
仏が現われると、僧が表われて、法が顕われる
正法の世には、仏法を修めよ、小乗の教えを説く
像法には、仏が無く、僧が有り、法が有る
僧とは、中心に近づく、業を越える形のこと
仏が亡くなると、僧が残されて、法が遺される
像法の世には、仏法を広めよ、大乗の教えを説く
末法には、仏が無く、僧が無く、法が有る
法とは、中心に近づく、業を越える道のこと
仏が亡くなると、僧が無くなり、法が遺される
末法の世には、仏法を信じよ、密教の教えを説く