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物語編

第四章 第六十話 概念編

第四章    梵天勧請
第六十回 求道 の裏に 不動

 

求道は、法を求めるとき、心を動かすこと
不動とは、法を修めたとき、心が止まること
求道の心は、業を超える前に、法を求めること
不動の心とは、業を越えた後は、法を離れること

 

求道とは、自ら法を求め、道を進めること
欲する者に、法を授けると、業を越えていき
求めない者に、法を与えると、業に腐っていく
自らが法を求めないと、決して法を与えられない

 

説法とは、他に法を説き、道を勧めること
精しい者が、法を勧めると、法を広めていき
進まない者が、法を進めると、業を弘めていく
自らが道を進めないと、決して道を勧められない

 

梵天勧請とは、仏陀が、悟りを開いたとき
仏陀に教えを説くように、梵天が求めたこと
梵天は、心を動かすことで、欲を創造するもの
仏陀とは、心を動かさないで、欲を超越するもの

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