ＣＡＳＥ　礼拝　の裏に　懺悔

マナミ　神を崇める、礼拝って、どういうものなの？
マサシ　礼拝とは、心の奥底から、業を拝することさ。
マナミ　業は業でも、残すべき業は、どういうもの？
マサシ　神に近づいて、我から離れる、業のことだよ。
マナミ　我を越えて、神に寄る業は、どういうもの？
マサシ　神が成したと、何でも捕える、神の業なのさ。
マナミ　我を革める、懺悔って、どういうものなの？
マサシ　懺悔とは、心の奥底から、業を排することさ。
マナミ　業は業でも、廃すべき業は、どういうもの？
マサシ　我に近づいて、神から離れる、業のことだよ。
マナミ　神に叛いて、我を縛る業は、どういうもの？
マサシ　我が為したと、何でも捉える、我の業なのさ。
マナミ　となると、たとえ、何を成していようとも、
　　　　誰が為しているのか、弁えることが重要なの？
マサシ　神が成したと捕えれば、神の業が表れるし、
　　　　我が為したと囚われれば、我が業が現れるよ。
マナミ　つまり、全てのものを、心から礼拝をして、
　　　　自ずから、懺悔をすれば、奇跡が表われるの？
マサシ　全ての者を、神と見て、謙虚に仕えれば良い。
マナミ　……………………！！

ＣＡＳＥ　礼拝　の先に　懺悔

サトミ　業を奉げる、礼拝って、どういうものかな？
メグミ　礼拝とは、神の験として、業を認めることよ。
サトミ　たとえ、何が起きても、神の業と考えるの？
メグミ　うん、善くても悪くても、総て称え上げるの。
サトミ　全てに、神の姿を追うのは、どうしてなの？
メグミ　総べてを、神に捧げ上げ、天に還えるためよ。
サトミ　業を改める、懺悔って、どういうものかな？
メグミ　懺悔とは、我が印として、業を認めることよ。
サトミ　たとえ、何を為しても、我が業と考えるの？
メグミ　うん、悪くても善くても、総て受け容れるの。
サトミ　全てに、我が責を負うのは、どうしてなの？
メグミ　総べてを、我に積み重ね、地を変えるためよ。
サトミ　つまり、神を認めれば、業を奉げられるし、
　　　　すべてに、我を認めれば、業を改められるの？
メグミ　我を驕って、神を忘れても、堕ちていくし、
　　　　神に縋がって、我を怠っても、落ちていくよ。
サトミ　今まで、自分で生きてきた、積りだったけど、
　　　　驕り故に、神様を隠していた、落ちだったね。
メグミ　その懺悔も、神様を見とめたら、礼拝だよね。
サトミ　……………………！！

ＣＡＳＥ　礼拝　という　懺悔

サトシ　業を慈しむ、礼拝って、どういうものかな？
アツシ　礼拝とは、神の業を介し、現実を見ることだ。
サトシ　現実を、神の業と見ないと、どうなるのかな？
アツシ　すべてが、当り前にある、軌跡に見えてくる。
サトシ　現実を、神の業と認めると、どうなるのかな？
アツシ　すべてが、有り難くある、奇跡に見えてくる。
サトシ　業を悲しむ、懺悔って、どういうものかな？
アツシ　懺悔とは、人の業を解し、現実を見ることだ。
サトシ　現実を、人の業と見ないと、どうなるのかな？
アツシ　すべてが、過ぎ去るだけ、過程に見えてくる。
サトシ　現実を、人の業と認めると、どうなるのかな？
アツシ　すべてが、悔い改めうる、階梯に見えてくる。
サトシ　つまり、神人が会せば、奇跡の階梯になり、
　　　　逆に、神人を会さないと、軌跡の過程になる。
アツシ　そうだ、礼拝と懺悔こそが、神に近づく道だ。
サトシ　でも、神様に近づくのは、傲慢じゃないかな。
アツシ　そんな、見え方になるのは、礼拝が足りない。
サトシ　そもそも、神に成るのは、無理じゃないかな。
アツシ　そんな、見え方になるのは、懺悔が足りない。
サトシ　……………………

ＣＡＳＥ　懺悔なき礼拝　と　礼拝なき懺悔

サトミ　礼拝と懺悔、どちらを、重んじるべきかな？
メグミ　どちらも、同じぐらいに、重んじるべきなの。
サトミ　神を介する、礼拝って、どういうものかな？
メグミ　礼拝とは、全てに於いて、神を標すことだよ。
サトミ　我を解する、懺悔って、どういうものかな？
メグミ　懺悔とは、総てに於いて、我を記すことだよ。
サトミ　礼拝を望み、懺悔に臨まないと、どうなるの？
メグミ　懺悔なき礼拝なんて、唯の虚礼に過ぎないよ。
サトミ　じゃ、神だけ標しても、我まで記さないの？
メグミ　そうよ、救いを観じても、過ちを感じないよ。
サトミ　懺悔を望み、礼拝に臨まないと、どうなるの？
メグミ　礼拝なき懺悔なんて、只の悔恨に過ぎないよ。
サトミ　じゃ、我だけ記しても、神まで標さないの？
メグミ　そうよ、過ちを感じても、救いを観じないよ。
サトミ　礼拝だけでは、筆が無くて、何も記せないし、
　　　　懺悔ばかりでは、紙が無くて、何も標せない。
メグミ　うん、礼拝と懺悔、その両方が、必要なのよ。
サトミ　じゃあ、懺悔に依り、礼拝に拠っていくの？
メグミ　そうなの、礼拝を究め、懺悔を極めていくの。
サトミ　……………………！！