ＣＡＳＥ　賛美　の裏に　賛嘆

マナミ　美しく讃える、賛美って、どういうものなの？
マサシ　賛美とは、神の優しい姿を、称えることだよ。
マナミ　どうしたら、神の美しい姿を、讃えられるの？
マサシ　嬉しさを、神の栄光として、受け止めるのさ。
マナミ　その喜びを、我が成果にしては、いけないの？
マサシ　別に良いけど、その楽しみは、いずれ消える。
　　　　でも、神に捧げ出せば、神と共に居られるよ。
マナミ　嘆じて讃える、賛嘆って、どういうものなの？
マサシ　賛嘆とは、神の厳しい姿を、称えることだよ。
マナミ　どうしたら、神の難しい姿を、讃えられるの？
マサシ　哀しさを、神の試練として、受け容れるのさ。
マナミ　その憂いを、我が罪過にしては、いけないの？
マサシ　別に良いけど、その苦しみは、いずれ消える。
　　　　でも、神に捧げ出せば、神に救い取られるよ。
マナミ　つまり、楽しみにしても、苦しみにしても、
　　　　神に捧げ出せば、思いの外、上手く行くもの？
マサシ　うん、下手に分けるから、上手く行かないよ。
マナミ　本当は、賛美と賛嘆は、分けなくても良いの？
マサシ　うん、気づいたかい、最終的には賛美になる。
マナミ　……………………！！

ＣＡＳＥ　賛美　の先に　賛嘆

サトミ　楽を賛える、賛美って、どういうものかな？
メグミ　賛美とは、楽しいときに、神を認めることよ。
サトミ　我が喜びに、神を見るのは、どうしてなの？
メグミ　我が楽を、神に奉げると、楽が消えるからよ。
サトミ　確かに、放って置けば、喜びは消えるけれど、
　　　　前向きに、楽を捧げれば、楽が徳に変わるの？
メグミ　そうよ、神の栄光と考えて、神の業を歓ぶの。
サトミ　苦を賛える、賛嘆って、どういうものかな？
メグミ　賛嘆とは、苦しいときに、神を認めることよ。
サトミ　我が憂いに、神を見るのは、どうしてなの？
メグミ　我が苦を、神に奉げると、苦が消えるからよ。
サトミ　確かに、放って置けば、憂いは消えるけれど、
　　　　前向きに、苦を捧げれば、苦が徳に変わるの？
メグミ　そうよ、神の試練と考えて、神の業を喜ぶの。
サトミ　楽しい時は、愛されていると、神を感じて、
　　　　苦しい刻には、哀しませてると、神を感じる？
メグミ　楽しい時も、苦しい刻も、神と共に在るのよ。
サトミ　なるほど、いつでも、神を観じれば良いのね。
メグミ　うふっ、どんな時でも、歓喜に包まれるのよ。
サトミ　……………………！！

ＣＡＳＥ　賛美　という　賛嘆

サトシ　喜を奉げる、賛美って、どういうものかな？
アツシ　賛美とは、神の栄光だと、喜びを歓ぶことだ。
サトシ　楽しい事を、我に占めると、どうなるのかな？
アツシ　楽に捕われて、神の慈しみが、届かなくなる。
サトシ　愉しい事を、神に捧げると、どうなるのかな？
アツシ　器が拡がって、神の愛しみが、伝わってくる。
サトシ　憂を奉げる、賛嘆って、どういうものかな？
アツシ　賛嘆とは、神の試練だと、憂いを喜ぶことだ。
サトシ　苦しい事を、我に占めると、どうなるのかな？
アツシ　苦に囚われて、神の悲しみが、届かなくなる。
サトシ　悩める事を、神に捧げると、どうなるのかな？
アツシ　空が広がって、神の哀しみが、伝わってくる。
サトシ　いつでも、神様は、愛してくれているけど、
　　　　僕らが、勝手に、喜びと憂いに分けているの？
アツシ　幸福なときに、神に感謝するのを忘れるが、
　　　　不幸なときには、神を怨嗟するのを忘れない。
サトシ　そんな、わがまま、一杯に、甘えていたら、
　　　　神様の慈悲が、伝わらないのは、当たり前か。
アツシ　俺の思いが、君に伝わるだけでも、有り難い。
サトシ　……………………！！

ＣＡＳＥ　賛嘆なき賛美　と　賛美なき賛嘆

サトミ　賛美と賛嘆、どちらを、重んじるべきかな？
メグミ　どちらも、同じぐらいに、重んじるべきなの。
サトミ　楽を奉げる、賛美って、どういうものかな？
メグミ　賛美とは、我が楽しみを、奉げて歓ぶことよ。
サトミ　苦を捧げる、賛嘆って、どういうものかな？
メグミ　賛嘆とは、我が苦しみを、捧げて喜ぶことよ。
サトミ　賛美を望み、賛嘆に臨まないと、どうなるの？
メグミ　賛嘆なき賛美なんて、唯の耽美に過ぎないよ。
サトミ　じゃ、楽は歓べるのに、苦は喜べないのかな？
メグミ　そうよ、楽に耽けるから、神を迎えなくなる。
サトミ　賛嘆を望み、賛美に臨まないと、どうなるの？
メグミ　賛美なき賛嘆なんて、只の悲嘆に過ぎないよ。
サトミ　じゃ、苦は喜べるのに、楽は歓べないのかな？
メグミ　そうよ、苦に感けるから、神に向えなくなる。
サトミ　賛美だけでは、厳しい相を、神と認めないし、
　　　　賛嘆ばかりでは、優しい相を、神と認めない。
メグミ　うん、賛美と賛嘆、その両方が、必要なのよ。
サトミ　じゃあ、賛嘆に依り、賛美に拠っていくの？
メグミ　そうなの、賛美を究め、賛嘆を極めていくの。
サトミ　……………………！！