物語編
第五章 第十一話 概念編
第五章 バベルの塔
第十一回 人業 の裏に 神業
人業は、欲を持って、人の業を表わすこと
神業とは、愛を以って、神の業を現わすこと
人業は、業を積み上げて、罪が詰み上がること
神業とは、業を打ち壊して、罪が崩れ落ちること
栄華は、欲を積み上げ、人の業が輝くこと
人の欲は、善を突き詰め、悪を切り捨てるが
欲の半ばで、悪が魔を抱き、邪魔者として挫く
欲に酩う、強欲なる者は、昔の栄華を追い続ける
栄光は、欲を摘み上げ、神の業が耀くこと
神の愛は、善を掬い上げ、悪を救い上げるが
欲の頂きで、善が慢を擁き、堕天使として背く
善に酊う、傲慢なる者に、神の栄光は眩し過ぎる
バベルの塔は、人の業を象る、雛型であり
人業が究められると、神業に極められること
人業の段は、人の欲を持って、業を積み重ねて
神業の階では、神の愛を以って、業が崩れ落ちる