ＣＡＳＥ　知恵　の裏に　生命

マナミ　知恵が生る、知恵の樹は、どういうものなの？
マサシ　知恵とは、善と悪を分ける、欲の象徴なのさ。
マナミ　全裸の姿が、恥しくなるのは、どうしてなの？
マサシ　悪を埋めない、善など生めない、仕組なのさ。
マナミ　悪を隠さないと、欲など持てない、仕掛なの？
マサシ　そうさ、良くから飽くまで、間を楽しむのさ。
マナミ　そうして、飽くから良くまで、魔に従がうの？
マサシ　自ずと、神が匿されるから、魔の子になるよ。
マナミ　生命が生る、生命の樹は、どういうものなの？
マサシ　生命とは、善と悪を合せる、徳の象徴なのさ。
マナミ　永遠の命が、蘇ってくるのは、どうしてなの？
マサシ　欲を洗わない、徳など現れない、仕組なのさ。
マナミ　欲を解かないと、徳など説けない、仕掛なの？
マサシ　そうさ、良くから解くへと、魔を越えるのさ。
マナミ　そうして、解くから説くへと、神に順がうの？
マサシ　自らに、神が現われるから、神の子になるよ。
マナミ　じゃ、魔に誘われるのか、神に導かれるのか。
　　　　人類は、どちらを選ぶのか、試されているの？
マサシ　うん、知恵を磨かないと、密命に気づけない。
マナミ　……………………

ＣＡＳＥ　知恵　の先に　生命

サトミ　失楽の果実、知恵って、どういうものかな？
メグミ　知恵とは、善悪を知って、追放される実だよ。
サトミ　楽園を、追い出されるのは、どうしてかな？
メグミ　善と悪に、分かれるほど、歓喜を損うからよ。
サトミ　つまり、楽は歓べても、苦は喜べなくなるの？
メグミ　楽だけを、在り難いって、突き詰めていくの。
サトミ　復楽の果実、生命って、どういうものかな？
メグミ　生命とは、使命を悟って、招聘される実だよ。
サトミ　楽園に、呼び戻されるのは、どうしてかな？
メグミ　善と悪を、合わせるほど、歓喜が蘇るからよ。
サトミ　つまり、楽も歓べるし、苦も喜べているの？
メグミ　苦までも、有り難いって、受け容れていくの。
サトミ　欲を持って、楽を歓ぶから、追い出されて、
　　　　功徳を以って、苦も喜べると、呼び戻される？
メグミ　本当は、そもそも、追い出されていないの。
　　　　好き嫌い言って、最善を探しに出掛けたのよ。
サトミ　歓喜の園を去って、飽きるまで探し回るけど、
　　　　最終的に、最善なんて無いと、思い知るのね。
メグミ　うふっ、それを悟ることが、人類の使命なの。
サトミ　……………………！！

ＣＡＳＥ　知恵　という　生命

サトシ　分別を知る、知恵って、どういうものかな？
アツシ　知恵とは、良くを持って、善悪を解すことだ。
サトシ　知恵の樹は、欲を実らせる、欲の象徴なの？
アツシ　そうだな、その実を食べれば、欲界に落ちる。
サトシ　知恵の実が、守られるのは、どうしてかな？
アツシ　徒に食べれば、欲に塗れ、堕ちて逝くからだ。
サトシ　分別を解く、生命って、どういうものかな？
アツシ　生命とは、解くを以って、善悪を合すことだ。
サトシ　生命の樹は、徳を実らせる、徳の象徴なの？
アツシ　そうだな、その実を食べれば、色界に蘇える。
サトシ　生命の実が、護られるのは、どうしてかな？
アツシ　徒に食べても、徳が溶け、落ちて行くからだ。
サトシ　それなら、知恵の実にせよ、生命の実にせよ、
　　　　覚悟なしに、盗み食いしても、腐るだけなの？
アツシ　何か隠し、分別を研いても、神が遠くなり、
　　　　全てを認め、分別を磨いたら、神に近くなる。
サトシ　生を認め、死を認めない、生死を繰り返して、
　　　　神に等しい、全て見とめる、生命に至るのか。
アツシ　こうして、知恵を磨けば、永遠の命を認める。
サトシ　……………………！！

ＣＡＳＥ　エ　デ　ン　の　園

サトシ　あのね、エデンの園って、どういうものかな？
マサシ　それには、歓喜の園という、意味が有るのさ。
　　　　知恵の樹と、生命の樹が、中央に生えている。
サトシ　神様から、実を食べるなと、禁じられたけど、
　　　　人類は、蛇に唆かされて、食べてしまったよ。
マサシ　うん、善は歓べるのに、悪は喜べなくなり、
　　　　人類は、歓喜が損われて、楽園を追放された。
サトシ　男が負う、労働の苦しみは、どういうもの？
マサシ　生きるため、堪えるしかない、というものさ。
サトシ　女が負う、出産の苦しみは、どういうもの？
マサシ　産むために、耐えるしかない、というものさ。
サトシ　この世は、楽しむためには、苦しむしかない？
マサシ　そうさ、善が生まれると、悪が産まれてくる。
　　　　すべては、知恵の実を、食べた事が原因だよ。
サトシ　う～ん、そうすると、歓喜の園に居た頃には、
　　　　悪魔など、居なかった、そうならないのかな？
マサシ　そうさ、人類から見ると、蛇が悪魔に見える。
サトシ　悪い事を、魔に押し付ける、人類こそ悪魔か。
マサシ　それに、気づいた人類を、悪魔は唆さないよ。
サトシ　……………………！！

ＣＡＳＥ　生命なき知恵　と　知恵なき生命

サトミ　知恵と生命、どちらを、重んじるべきかな？
メグミ　どちらも、同じぐらいに、重んじるべきなの。
サトミ　欲を解する、知恵って、どういうものかな？
メグミ　知恵とは、善悪を徹して、使命を解すことよ。
サトミ　徳を介する、生命って、どういうものかな？
メグミ　生命とは、善悪を透して、使命を果すことよ。
サトミ　知恵を望み、生命に臨まないと、どうなるの？
メグミ　生命なき知恵なんて、一知半解に過ぎないよ。
サトミ　じゃ、使命を解しても、使命を果さないの？
メグミ　そうよ、神命を果すまで、知恵を磨くだけよ。
サトミ　生命を望み、知恵に臨まないと、どうなるの？
メグミ　知恵なき生命なんて、無為徒食に過ぎないよ。
サトミ　じゃ、使命を果しても、使命を解さないの？
メグミ　そうよ、神命を解すまで、生命が続くだけよ。
サトミ　知恵だけでは、神の密命を、果たせないし、
　　　　生命ばかりでは、神の密命が、解からないの？
メグミ　うん、知恵と生命、その両方が、必要なのよ。
サトミ　じゃあ、生命を介し、知恵を解していくの？
メグミ　そうなの、知恵を究め、生命を極めていくの。
サトミ　……………………！！