物語編
第五章 第十五話 概念編
第五章 復楽園
第十五回 飽く の裏に 解く
飽くは、欲を介して、悪が究められること
解くとは、欲を解して、徳に極められること
欲は、今より善くもなり、今よりも悪くもなる
しかし、総じて良いことに、必ず解くことになる
開くは、器が充ちたとき、器を開けること
開きが無いと、閉塞を感じて、飽きが生じる
飽きが長じると、実感が消えて、開きが生じる
飽く回が少ないと、開きを介して、良くに向かう
明くは、器が満ちたとき、謎が解けること
開きが無いと、閉塞を感じて、飽きが生じる
飽きが長じると、反復を観じて、明きが生じる
飽く回が増えると、明きを解して、解くに向かう
復楽園とは、解くが生まれ、歓びが蘇える
飽くが究められると、解くに極められること
飽くの段は、生命の実を食さず、欲が倦まれて
解くの階では、生命の実を食して、徳が生まれる