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物語編

第五章 第二六話 物語編

第五章    洗礼   と   救世
第二六話 原罪を清める と 現在を浄める

 

我が身を、小娘や娼婦と、罵るのは構わない。
何故なら、斯様な徒名は、皮相な仮の名に過ぎず、
それにより、真理の権威が、揺らぐ事は微塵も無い。

 

どころか、父なる神を、詈ろうとも許される。
鏡である、神を通して、自らを見ているに過ぎず、
父に対して、吐いた言は、全て子に還るだけである。

 

しかし、愚昧な選民に、はっきり言っておく。
論を嘲笑う、真理の冒涜は、泣いたら許されるが、
実感を躊躇う、聖霊の冒涜は、喚こうが赦されない。

 

何となれば、悔い改めが、出来なくなるから。
心から湧き上がる、霊なる神の導きを撥ね付けて、
如何して、心から悔い改めることが、出来るだろう。

 

愚か者が、神を神と解らず、神を侮ろうとも、
我が中で、誤りを侵す事がなく、霊は汚されない。
因果応報で、悔い改めに至り、我が誤りを問い質す。

 

その一方、神を神と解って、神を辱めるなら、
その瞬間、過ちを犯す事になり、霊が穢がされる。
未来永劫に、悔い改めを逃し、同じ過ちを繰り返す。

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