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物語編

第五章 第四六話 概念編

第五章     カバラ
第四六回 慈悲 の裏に 峻厳

 

カバラとは、ユダヤ教の秘密の教えのこと
我が身に準えて、救世主の神殿が建てられる
我が身の、左側に慈悲の柱、右側には峻厳の柱
そして、中央に均衡の柱、神に至る道を指し示す

 

左側の白い慈悲の柱は、治世の仕組である
優しい母が快楽を与えて、自我を育て上げる
母は、好きなものを見せて、心から楽しませる
子らは、愉しみの中にも、飽きを見るようになる

 

右側の黒い峻厳の柱は、乱世の仕組である
厳しい父が苦難を与えて、自我を鍛え上げる
父は、嫌いなものを見せて、心から苦しませる
子らは、暗がりの中にも、輝きを見るようになる

 

中央の金の均衡の柱は、救世の仕組である
美しい王が出離を与えて、自我を奪い上げる
王は、全てのものを見せて、心から離れさせる
子らは、悲しみの中にも、喜びを見るようになる

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