第五章 第四四話 対話編
CASE 宗教 の裏に 科学
マナミ 神を信じる、宗教って、どういうものなの?
マサシ 宗教とは、結果を信じて、真理を修めるのさ。
マナミ 真理として、宗教を説くのは、どういうとき?
マサシ 時代の前半で、未だ仕組が、整ってない時さ。
マナミ 時が充ちず、果が無いと、信じるしかないの?
マサシ 見えずに、信じるしかなく、善に囚われるよ。
マナミ 自分が、信じている善を、絶対化しているの?
マサシ そうだよ、原因が解からず、主観的に捕える。
マナミ 理を確める、科学って、どういうものなの?
マサシ 科学とは、原因を確めて、真理を修めるのさ。
マナミ 真理として、科学を解くのは、どういうとき?
マサシ 時代の後半で、既に仕組が、整っている時さ。
マナミ 時が満ちて、果が有ると、確かめられるの?
マサシ 見とめて、確かめることで、善に拘らないよ。
マナミ 自分が、信じている善を、相対化していくの?
マサシ そうだよ、原因が解かれば、客観的に捉える。
マナミ そう言えば、あなたって、振り返ってみると、
信じなさいと、言ったこと、一度も無いよね。
マサシ 僕は、最後の仕組を解く、最後の使徒なのさ。
マナミ ……………………!!
CASE 宗教 の先に 科学
サトミ 果を信じる、宗教って、どういうものかな?
メグミ 宗教とは、創世記に説く、真理の教えなのよ。
サトミ 時代の初め、創世記は、どういうものかな?
メグミ 創世記は、型が創られた、世界の始まりなの。
サトミ じゃあ、調っていないから、確められないの?
メグミ そうだよ、疑うことなく、信じなさいと説く。
サトミ 因を確める、科学って、どういうものかな?
メグミ 科学とは、終末期に解く、真理の教えなのよ。
サトミ 時代の終り、終末期は、どういうものかな?
メグミ 終末期は、形が作られた、世界の終わりなの?
サトミ じゃあ、整ってしまうから、信じられないの?
メグミ そうだよ、信じてないで、確めなさいと解く。
サトミ 宗教は、結果が現れる、形を信じるけれど、
科学では、原因が隠れる、型を確めるのかな?
メグミ そうよ、仕組みが調うまで、神を信じるけど、
逆に、仕組みが整ったら、神を確めていくの。
サトミ そっか、何も考えずに、神を信じれば良い。
信じれば、救われるのは、初めだけだったね。
メグミ うふっ、私が言う事だって、妄信しないでね。
サトミ ……………………!!
CASE 宗教 という 科学
サトシ 初めの教え、宗教って、どういうものかな?
アツシ 宗教とは、信じることで、神に近づくことだ。
サトシ 預言として、神の言を、信じていくのかな?
アツシ 後に表われる、形を信じ、神の型を探る訳だ。
サトシ はじめから、疑っていたら、探れないのかな?
アツシ そうだな、確めないのが、宗教の証と言える。
サトシ 止めの教え、科学って、どういうものかな?
アツシ 科学とは、確めることで、真に近づくことだ。
サトシ 法則として、真の理を、確めていくのかな?
アツシ 既に現われた、形の中に、真の型を探る訳だ。
サトシ いつまでも、信じていたら、探れないのかな?
アツシ そうだな、疑えることが、科学の証と言える。
サトシ 創世期には、疑いを抑えて、体験を重んじ、
終末期は、疑いを促して、理解を重んじるの?
アツシ そうだ、疑っていたら、前には進めないし、
その一方、疑ってないと、自らを省みれない。
サトシ う~ん、信じなさいと説き、信じるなと解く。
難しいよ、こんなの誰も、着いて行けないよ。
アツシ それは、知恵を磨くしかない、人間の本分だ。
サトシ ……………………!!
CASE 科学なき宗教 と 宗教なき科学
サトミ 宗教と科学、どちらを、重んじるべきかな?
メグミ どちらも、同じぐらいに、重んじるべきなの。
サトミ 神を信じる、宗教って、どういうものかな?
メグミ 宗教とは、信仰を重んじ、神理を辿ることよ。
サトミ 神を確める、科学って、どういうものかな?
メグミ 科学とは、確認を重んじ、真理を探ることよ。
サトミ 宗教を望み、科学に臨まないと、どうなるの?
メグミ 科学なき宗教なんて、唯の過信に過ぎないよ。
サトミ じゃ、神を信じるだけ、神を確めないのかな?
メグミ そうよ、信を疑わないと、我を疑えないのよ。
サトミ 科学を望み、宗教に臨まないと、どうなるの?
メグミ 宗教なき科学なんて、只の我信に過ぎないよ。
サトミ じゃ、神を確めるだけ、神を信じないのかな?
メグミ そうよ、真を信じないと、我を疑えないのよ。
サトミ 宗教だけでは、神を信じる、我を疑わない。
科学ばかりでは、神を疑って、我を疑わない。
メグミ うん、宗教と科学、その両方が、必要なのよ。
サトミ じゃあ、科学に依り、宗教に拠っていくの?
メグミ そうなの、宗教を介し、科学を解していくの。
サトミ ……………………!!