物語編
第五章 第五一話 概念編
第五章 アダム
第五一回 祖先 の裏に 子孫
祖先は、神を象った型で、子孫の型のこと
子孫とは、型を模った形で、祖先の形のこと
祖先は、血が流れる前で、知が増える前であり
子孫とは、血が流れた後で、知が殖えた後である
アダムとは、人類全体の、共通の祖のこと
カインは、長男であり、最初の殺人者である
アベルとは、次男であり、最初の被害者である
即ち、その血が別れ始めて、その血が流れ始めた
アブラムは、民族全体の、共通の祖のこと
イサクは、次男であり、ユダヤの祖先である
イシュマエルは、長男で、アラブの祖先である
即ち、その血が別れ始めて、その血が戦い始めた
アダムは、人類の型で、最初の人間のこと
神に似せ彼は創られ、彼に似せ人は作られる
彼が神に逆らうと、血が流れて、知が分かれる
彼が神に従がうとき、名が増えて、命が長くなる