物語編
第五章 第五七話 概念編
第五章 タウヒード
第五七回 天国 の裏に 地獄
天国は、善を積む者が、辿り着く所のこと
地獄とは、悪を積む者が、辿り着く処のこと
善き人々は、善に囚われて、天の獄に昇り着き
悪しき人々は、悪に捕われて、地の獄に落ち着く
天獄は、善に囚われて、善を摘む所のこと
善き人が、善を認めても、悪を見とめないと
いつまでも、我が心の外に、悪を見つけていく
それゆえ、いつの間にか、我が心の中に魔が宿る
天国は、善に捕われず、善を積む処のこと
善き人が、善も見とめて、悪も認めていくと
いつからか、我が心の中に、愛を見つけられる
それゆえ、いつの間にか、我が心の中に神が宿る
タウヒードは、絶対なる神の唯一性のこと
裏の顔を認めない限り、神を求める道が続く
神の裏の顔を見とめると、神の絶対性が表れて
神の裏の顔を見とめないと、神の相対性が現れる