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物語編

第五章 第六十話 問答編

    

 

マサシ 最終戦争(ハルマゲドン)とは、何ですか?

 

アキラ 最終戦争は、黙示録に登場する最終戦。
    ヘブライ語で、メギドの丘の意味である。
    この場所に、反キリストの軍隊が集結して、
    善と悪の戦いが行なわれると、言われている。

 


 

スサカ これ以上、日本が穢されるのは、堪え難い。
    神には、悪しき輩に、天罰を与えて頂きたい。

 

マコト 愛国や義憤を、神の御心に適っている、
    善であると、考えておられるようですが、
    その実は、神を使役する、悪そのものです。
    悪を滅ぼし尽したい、悪に成り下っています。

 

    善が、悪を憎んだら、悪に他ならない。
    この最難関の仕掛けを、解いてみなさい。
    この様に、神は、日本の民に望んでいます。
    貴方も、世界の型となるべく、挑んで下さい。

 

スサカ 善と悪の戦いが、最終戦争ではないのですか?

 

マコト その理解では、世界の型に成れません。
    最善を誇る、覇権国が、永遠に現れます。
    最善を懸けた、善と善の戦いが、最終戦争。
    これを悟り、最善を譲る者が、世界の型です。

 


 

オオブ もう、第三次世界大戦は、始まっていますか?

 

マコト 真理に学べないと、567に教われて、
    567に学べないと、666に襲われる。
    魂の齢が異なれば、峠の進み方も違います。
    大峠を越えれば、最終戦に巻き込まれません。

 

オオブ 学び終えたとは、どういう状態を指しますか?

 

マコト 567にも負けず、666にも負けず、
    善悪や苦楽など、我が描いた幻に過ぎず、
    すべてが有り難く、生きているだけで貴い。
    外が全く気にならず、内に喜びが湧き上がる。

 

    もし、一足先に、大峠を越えたならば、
    決して、驕らずに、手本として振る舞い、
    如何なる、世間の喧噪にも、巻き込まれず、
    独り静かに、地獄の底を支え、苦労を重ねる。

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